21-22シーズン ユナイテッド選手評&振り返り MF&FW編

 

MF

CMF

マクトミネイ

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二年連続プレミアリーグ30試合出場は立派。今季は安定感をチームにもたらした。とりあえずスタメンにいる印象で、負傷による離脱もわずかにあったが、基本的には試合に出ている、そんな感じ。

4-2-3-1のダブルボランチが多かったが、4-1-2-3のアンカーも数試合こなした。監督交代があったシーズンでの出場がコンスタントにあったというのは立派の一言。来季もお願いします

マティッチ

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今季で5シーズン目を迎えた彼も退団がリリース。試合で見るたびにパスを出すタイミングのセンスをビシビシと感じ、そしてそのタイミングの妙がユナイテッドのMF陣の中で随一であった。そして、それが4アシスト、という短い出場機会の中ではまあまあ良いスタッツになったのではないでしょうか。(計算機を叩いてみると3.6試合に一度アシストを記録していた。)

さて、常々5歳若いマティッチが欲しい、とツイートをしてきた私ですが、それはもちろん戦力として後五年ぐらい欲しい、という意味と、加齢による守備範囲の狭さを表現している意味もありました。

モウリーニョのお気に入り、とのことなのでローマへの話をよく聞きますが、今は彼の5シーズンにも及ぶ活躍にリスペクトを払いたいと思います。

ポグバ

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まーた、フリーで手放しましたよこのチーム(呆れ)

彼もまた、退団を発表された選手の1人。段々と中盤で使える守備強度ではなくなってきたため、左ウイングにおいたりしながら起用をしてきたユナイテッド。

開幕のリーズ戦にて4アシストを決めた際には、いよいよ今季こそポール・ポグバの一年だ!と確信に似たことを感じていたものの、ハムストリングとふくらはぎの故障に見合われ、プレミアリーグでは20試合の出場にとどまった。最終スタッツも1ゴール9アシストで終了。

そして契約延長の条件も合わずフリーで退団。どうやらシーズン当初がピークで、そこからはなかなかしんどい感じの印象で退団を迎えた。

ポグバの扱いをわかっているアッレグリ率いるユベントスや故郷の国のクラブPSG、資金がうなるほどあるレアルマドリーが現時点では噂が上がっているが、彼の決断を見守りたい。

彼のいい時を見てしまった時、誰しもがファンになってしまう魅力のある選手。ユナイテッドではそのタレントを発揮できた、とは言い難い結果になってしまったけど、さよならの時。グッバイポグバ。

ファンデベーク

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なぜかスールシャール解任を決定づける、ワトフォード戦でインサイドハーフ起用でスタメンに名を並べた彼。その試合で得点を取るなど、一瞬の輝きを見せたがそこで起用してくれたスールシャールはその試合で解任。冬市場でレンタル移籍の運びとなった。

ビィエラ率いるクリスタルパレスか、監督がランパードで決まった直後のエバートンに候補が絞られたわけだが、彼はトフィーズを選んだ。

ここで、エバトニアンの方に寸評をお願いした。

BFさんという方であり、毎月エバートンについて紡ぐ、noteにてNSNOを執筆中。スペースやTwitterでも積極的に活動なさっている方である。今回お声がけさせていただいたら快く引き受けていただけました。本当に感謝です。

では、こちらです。どうぞ!

冬の限られた時間で、ランパードは1人だけ希望の選手を獲得できた。ファン・デ・ベークだ。想像以上だったのはトランジションでの強さ。ボールを拾い的確にゲームを展開。デビューしたリーズ戦ではチームトップのボールリカバリーとパス本数を記録しエバートンの攻撃に欠ける流動性を生み出す。守備に多くの時間を割くチームスタイルでは、本来のボックス侵入やポゼッション時の多彩さを発揮するチャンスは少なかったものの、地味な役回りも淡々とこなし、彼のおかげで足りない要素を実感できたはず。怪我で終盤に離脱したのは残念だったが、彼自身の復活と、エバートンが育むべき役割を認識したという点で、今回の獲得を有意義なものとしたい。

いやー、非常にまとまった原稿でございました。300字ほどでお願いさせていただいたら、当日中に300字ジャストの原稿を用意してくださったBFさん。本当にリスペクトです。

今回は本当にありがとうございました。

フレッジ

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セレソンのメンバーであり、強豪マンチェスターユナイテッドの中盤を任せられている、とこんなふうに客観的に書いてみるととんでもない選手な気がするが、クラブでの姿は時々チョンボもするチャーミングな選手。

今季は4ゴール6アシストと、ポジションで考えれば立派なスタッツをマーク。ゴールに絡むプレーは昨シーズンと比べると格段に多くなった感じがある。ただ、批判される時期と称賛される時期を繰り返した印象がある。しかし、起用はされているといったような。

AMF

リンガード

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前半の頃はベンチを温め後半のいい頃合いに出てきて点を取る、というジョーカー的役割を担っていたのだが、徐々にジョーカー的起用はされるものの結果を出せなくなり、そうなるとジョーカー起用もされなくなり、の悪いループにハマってしまった印象。

冬市場でクラブを離れる報道もあったものの結局残留し、フリーで退団。移籍先にはレンタル経験のあるウエストハムやモウリーニョ率いるローマの噂が上がっている。

2001年からクラブに在籍し、20年以上もクラブに貢献した彼だが、今季でさようなら。ジェシーのあのゴールパフォーマンスも、ユナイテッドで見れなくなると思うと寂しい限りだ。

ブルーノフェルナンデス

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トータル46試合出場で10ゴール14アシスト。普通な選手(例えばA・ペレイラだったら)であれば、両手を上げて喜ぶスタッツなんですが、なんせ彼はブルーノフェルナンデス。

期待値よりかは全体としてやや下回ったという印象。というのも、CR7の獲得によるプレー面での余波をモロに受けてしまったようで、プレースタイルがややゴールから遠ざかってしまった感じがある。

それでも二桁ゴール&アシストを決めるのだからとんでもない選手なわけだが、やはりスーパーな感は落ちてしまった。元々サッカーIQの高い選手。テンハーグの下で新たな彼の姿を見ることに期待だ。

ファン・マタ
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グッバイマタ。フォーエバー、マタ。

モイーズ政権の冬の移籍で獲得され、ファン・ハール、モウリーニョ政権では主力の1人としてキャリアを過ごした彼も、スールシャール政権下でブルーノフェルナンデスが獲得されてからはバックアッパーに。

それでも出てくる場面では試合にテンポを生み出すプレーで存在感を示したものの、スタメンとはなかなかいかず。それでも不平不満をメディアに漏らすことなく、まさにいいベテラン。チームメイトが誕生日を迎えた時には、その選手の幼い頃の写真をつけハッピーバースデーの投稿を載せる素敵な場面もあった。

そして、今期でいよいよ退団。グッバイマタ、フォーエバー、マタ

WG

ラッシュフォード

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開幕当初は肩の負傷で欠場。それ以降もプレー機会もプレーもイマイチ。その理由は守備意識の弱さの露呈とそれをカバーするほどの得点力、決定機へと繋げるだけのキーパスが出せるわけではない、ということではないだろうか。

スールシャール政権で良かった時も元々守備意識は弱く、それを体のキレをベースにする攻撃面で、収支をプラスにしてきたラッシュフォード。

今季はいまいち体のキレが見て取れず、それがそのまま出場機会の減少、そしてたまのプレー機会でのガッカリ感につながってきたようにも見える。

サンチョが左に配置され、右にはアヤックスからアントニーの獲得の話が動いているようで、このままの彼では出場機会をなくしてしまう。テンハーグ下での覚醒を期待したい。

サンチョ

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鳴り物入りで獲得され、夏の超豪華補強の目玉選手の1人だった彼。もプレー面では正直期待に応えることはできていなかったように思える。

トータル38試合で5ゴール3アシスト。三年前には20ゴール20アシストを決めたことを考えれば物足りない、としか言いようがない。もっともブンデスリーガの強豪から、プレミアリーグのCL圏獲得レベルのユナイテッドでは、試合での立場もプレミアのフィジカルにも違いがあるので、一年は様子を見ることが大切だが、それでもやはり物足りない。

獲得当初では右ウイングの起用が多かったが、シーズン中盤から左ウイング起用が中心になった彼。左に固定されてから、得点もアシストも若干増えた印象があるし、右ウイングに噂通りアントニーが獲得されれば、いよいよ左起用で固定されそうだ。

エランガ

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今シーズン唯一の希望が見えた選手。今季の活躍でスウェーデン代表デビューを飾るなどユナサポがポジる要素を多くつくってくれた。特にCLラウンド16のアトレティコ戦では得点を上げるなど期待以上の働きをしてくれた。

ただ、彼も右サイドが良いのか左サイドが良いのかは最後までわからず、起用当初は右、徐々に左。といった感じであった。

ただ27試合で3G2Aはやや物足りない。テンハーグ監督のもとで更なるブレイクに期待だ。

FW

グリーンウッド

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プレミア開幕から3戦連発を遂げ、ついに今年こそ覚醒の一年になるのだ!と考えを膨らませていたユナサポもわたしだけではないでしょう。

しかし、年明けの1月29日。パートナーのハリオット・ロブソンさんがインスタグラムのストーリー機能で暴行の痕などを投稿。それ以来、彼のユナイテッドとしての立場は謹慎という立場によって凍結され、今に至る。

どうやら調べていくと悲しい話だが、強○や殺害脅迫の疑いもかけられているようで、ファンとしては心にくるものがある。

点を取る才能はユナイテッドでも最高レベルにあると思っていただけにこういったことは悲しいかぎりだ。

クリスティアーノ・ロナウド

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劇的な加入劇から始まり、初出場のニューカッスル戦では2得点。それからもコンスタントな活躍を見せ、トータル39試合で24G3A。さすがの働きをシーズン通して活躍した。

特にCLグループステージでは、ベンチ外だったヤングボーイズ戦以外の全試合で得点を挙げるなど大一番での勝負強さを発揮した。

ただ、ラングニック下でチーム単位の激しいプレッシングが必要な場面において、CR7という存在がやや難しい状況を作り出してしまっていたようにも思う。テンハーグは、この大スターをいかに扱うのか。注目だ。

カバーニ

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さまざまな意味で、CR7獲得の余波を受けた選手だろう。私見だが、カバーニの契約延長をした昨年の段階ではCR7の獲得は頭にはなかったのではなかろうか。

というのもカバーニの契約延長交渉にかなり苦労しているのがメディアからも漏れ伝わっていたからだ。そして、結果として高給での条件でなんとか、合意に導いたという印象があるためだ。 

そして、背番号を7をCR7に譲るため、同じく余波で退団したダニエル・ジェームズの番号である21に変更。

今シーズンは出場時間は1000分を切り、トータル20試合の出場で2G1Aという結果となった。

プレミアリーグのアウェー、セントジェームズパークでのニューカッス戦で同点となる得点を挙げるなど、限られた時間の中で精力的なプレーを見せた彼。

退団は決まったが、本当に献身的なプレーと確かな得点への嗅覚を見せてくれた。今までありがとう、カバーニ。フォーエバーカバーニ。

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